上司と部下
仕事人
2017.11.10

一番むずかしいと感じる謝罪から入る

【謝るということ】

子どものとき、親からごめんなさいを言える子になるようにと育てられたという人は多いでしょう。

素直に謝れないとき、ごめんなさいが言えないのと強く親に促され、しぶしぶ謝ったというような経験は、
誰もが持っているのではないでしょうか。

ことほど左様に謝るということは、人間にとっては苦手なことだといえます。

たとえそれが子どもであっても、子どもには子どもなりの理由があってやったことですので、
それを大人の力でねじ伏せられるような気がするところに、反発を覚えるのでしょう。

大人だって謝るのは苦手
大人になってからも、時には自分が悪くないのに謝らなくてはならないことが起こってきます。
上司と部下

もちろん、自分がミスをした時には何はともあれ、とにかく謝罪することが大事です。

とかく人間というものは、だって、でもといった具合に話をし始め、自分のしたことを正当化しようとする傾向がありますが、
これは社会人になってからは絶対にしてはいけないことだと言ってもおかしくないでしょう。

結果的にミスをした、周りの人に迷惑をかけた、
ひいては会社に損失を与えてしまったといったことになってしまうのですから、
何をおいても真っ先に謝罪をすることが社会人にはもっとも重要なことです。

真っ先に謝ってしまったら
謝るということは自分の非を認めるということですので、
人間にとっては一番むずかしいと感じることだと思われます。

一方で、そのもっともむずかしいことを真っ先にやってしまえたら、
胸のつかえがおりるのではないでしょうか。

起こってしまったことを帳消しにすることはできませんが、
謝罪をすることによって迷惑をかけた誰かが納得してくれれば、そこから先に進むことができます。

謝罪ができずにいつまでも自分の正当性を主張すれば、人との関係がこじれるばかりです。

特に迷惑を掛けられた相手は、金輪際、信用するものかという気になるでしょう。

素直に謝るということがどれだけむずかしいかということを知っている人ほど、
自分の非を素直に認められないような人間は信用できないと考えるからです。

たとえ、全面的に自分が悪いと思える状況ではなかったとしても、
先に謝ってしまうと相手の感情をこじれさせる事態を防ぐことにつながります。

そうなれば、相手も聞く耳を持ってくれるかもしれません。

最初に謝ってしまうと
社会人としては、とにかく言い訳をせず、真っ先に申し訳ありませんでしたと言えるようになることが大事です。

最初に謝ってしまったら、そこからまた新たな動きが起こってきます。

きちんと謝れる人に対しては、周りも助けてあげようという気になるからです。

自分の正当性を主張することも大事ですが、結果的に誰かに迷惑をかけることになったのであれば、
まずそれを謝罪することが社会人としてのマナーです。

きちんと謝れば相手の怒りも解け、話を聞いてくれる可能性がでてきます。

そこで初めていきさつを語れば、必ずしも全面的に悪かったわけではなかったのだなと
相手からの理解を得ることにつながるでしょう。

それもこれも、最初に人間にとって最大の難関である謝罪するという行為をすっぱりとやってしまえばこそです。

社会人のマナー
だって、でもが通用するのは子どものうちだけと心得、社会人たるもの、
どんな思いがあってもまずは結果から判断し、好ましくない状況を生み出したのであれば、
それに対して率直に謝罪する姿勢が求められます。

それができる人には、どこからか聞く耳を持っている人が現れるものですし、理解者を得ることもできるでしょう。

仕事ができる人たちは、謝ることがもっともむずかしいということを知っていますし、
それができる人は信用するに値するということもまた、経験上知っているからです。

謝ったら損といった考え方をする人もいるでしょうが、社会人としては謝ることによって吉となる状況は多いといえそうです。

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