仕事人
2017.12.01

上司になったら注意しないといけないハラスメントの境界

【ハラスメントの本質を知ろう】

セクハラ、パワハラ、マタハラ、アカハラなど今や様々な種類のハラスメントがあります。

上司や先輩の立場としては、指導の一環とか、人間関係を円滑にする行為と思っていたのに、
部下や後輩からハラスメントの指摘を受け驚愕することも少なくありません。

なぜハラスメントがいけないのかをその本質を知ることが大切です。

そもそもハラスメントは上司や先輩が人間関係の優位性を利用して立場の弱い部下、後輩に無理難題を押し付ける行為です。

部下、後輩は本当は嫌で嫌でたまらないのだけれども上司や先輩から言われたので
仕方なく従っているのに過ぎないというのが本質です。

ハラスメントがまかり通ってしまえば、鬱や統合失調症などの精神疾患、
出社拒否など会社の業務に対しても悪影響が及びます。

職場環境の悪化により自殺や退職にまで追い込んだら会社としても損失となります。

ハラスメントの本質を知って上司や先輩が自制をしなければなりません。

【セクハラとは何か】

セクハラとは職場などにおける性的嫌がらせのことですが大きく分けて対価型と環境型があります。

対価型は職場における優越的地位を利用して、解雇、減給、左遷などの権限を持つものが昇進や待遇を条件に
性的な要求を行うというものです。

環境型は卑猥なポスターを職場に貼る視覚型、性的な冗談を言う発言型、不用意に相手の体に触れる接触型があります。

どこまでを受け入れることができるかには個人差があり、
セクハラをされた側が不快に思えばセクハラに該当するという見解が主流です。

そんなつもりはなかったのに、知らない間に加害者になっていたという事態を避けるために境界線を知っておくことは大切です。

【セクハラになるかどうかの境界線】
セクハラかどうか感じるのは個人差があります。

同じことをしているのにもかかわらずAさんがすると「コミュニケーション」になるのに、
Bさんがすると「セクハラ」と言われてしまうこともあるのです。

少なくとも部下に対しては馴れ馴れしい口調は避け言葉づかいを丁寧にし、
身体的な接触および性的な話題はしない方が無難です。

セクハラが怖いのならば、ぎりぎりの線で勝負するよりも、君子危うきに近寄らずの路線で臨んでください。

【パワハラとは何か】

パワハラとは仕事上の権利関係・上下関係を不当に利用することによるいじめや嫌がらせを指します。

原因の多くは上司の性格であり感情を制御できないことにあります。

パワハラには怒鳴ったり嫌みを言ったりする攻撃型、必要な情報を与えない妨害型、人格や能力を否定する否定型、
自分のやり方を押し付けたり責任をなすりつけたりする強要型などさまざまに分類されています。

上司が指導や育成のつもりであったとしてもその実態はパワハラであることも多いので気をつけなければいけません。

パワハラかどうかの線引き
もし、上司が部下に何か言ったときに部下から「それは業務命令でしょうか」と問い返された場合、
答えに詰まるようではパワハラの可能性が高いです。

業務の遂行とほぼ関係ないことで部下に物を言っているに違いありません。

仕事の手順や内容ではなく部下のパーソナリティについての言及もパワハラになる可能性が高いです。

対策としては部下に対しても言葉づかいを丁寧にし、業務遂行の指示を明確に伝え、意図を説明することが大切です。

このプロセスを飛ばしてしまい、うまくいかないイライラを部下にぶつけているのが
パワハラの原因と言っても過言ではないでしょう。

【各種のハラスメントの線引き】

マタハラやアカハラも職場における優位性に乗じて相手の権利を侵害する行為です。

もし、自分と相手が対等の立場だったら同じことを言えるのかどうかに思いを馳せて相手に接することが大切になります。

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