【寝坊をしてしまう原因は二度寝にあり】
毎朝どう頑張っても寝坊してしまい、いつもギリギリに家を出てしまう、
こんな悩みを持つ人に共通しているのは二度寝をしてしまうということです。
夜寝てから一度も目が覚めずに寝通してしまった、
ということはたまにはあっても毎回ではないはずです。
一度目を覚ましたけれども起きられずに眠ってしまい、
結果寝坊してしまったというケースが圧倒的に多いです。
この二度寝が起こってしまうのは起床時に分泌されるコルチゾールという
ストレス耐性物質の影響も一因とされています。
コルチゾールは安心感やリラックス効果をもたらし、日中のストレスに対抗するために出るのですが、
目覚めたばかりの頃は体が浅い睡眠状態になっているということもあって布団が余計に心地よく感じやすいのです。
また、起床時に分泌されるのはコルチゾールだけではなくエンドルフィンという
脳内麻薬とも言われるほどの快楽物質も出ていますので、余計に起きることが出来なくなってしまうのです。
その結果布団から出ることが出来ず、浅い睡眠状態から深い睡眠状態に切り替わって眠ってしまう、
というメカニズムがあるのです。
【眠りを上手くコントロールしよう】
本人の意思というよりも体の構造上の問題で二度寝をしてしまうのですから、
これを解決するためには起きるタイミングを調整する必要があります。
目が覚めるのは浅い睡眠状態、レム睡眠と呼ばれる脳が起きて体が眠っている状態の時です。
起床時間をこのタイミングに合わせておけばスムーズに起きられますし、
逆に深い睡眠状態、ノンレム睡眠と呼ばれる時に起きる時間を設定するとどう頑張っても起きられなくなってしまいます。
このレム睡眠やノンレム睡眠は90分周期で変動をするため、
逆算で朝起きる時間の何時間前に寝ておけば睡眠不足にならずにスムーズに起きられるのかを割り出しておきます。
人によっては8時間寝なければ駄目な人もいれば、6時間程度ですっきりと起きられるという人もいますので
この辺りは自分の日頃の睡眠時間を軸に計算をしてみると良いでしょう。
また、すっきりと目覚めるためには眠りの質も良質でなければなりません。
例えば食事をした直後に眠ってしまうと食べたものを処理するために体が活発に動いている状態ですから、
なかなか体が休まらず思うように寝ることが出来ません。
眠る3時間前までに食事を摂っておくことがベストであり、
寝る直前に何か食べる習慣がある人は改めるようにしましょう。
また、寝る直前にパソコンやスマホを弄っていると光の影響で脳が興奮状態になってしまいますので、
寝る前までずっと弄っているというのは止めた方が良いです。
体はなるべくリラックス状態にしておきたいのでお風呂もじっくりぬるめのお湯に浸かって温め、
音楽鑑賞や読書をして精神を落ち着けます。
こうすることで睡眠の質を上げ、二度寝をなるべく防ぐ環境を作れるのです。
目覚ましを上手く活用しよう
朝起きるために使う目覚ましは、スヌーズ機能などは用いずに一回だけ鳴るように設定しましょう。
スヌーズ機能は二度寝防止ではなく、
逆に次に鳴ってから起きようという安心感を与えてしまうので
一度鳴ったらもう鳴らないという緊張感を持たせると二度寝を防ぐことが出来ます。
また、目覚ましを止めるには布団から離れた場所に置いておくと
一度起きて止めなければならないので二度寝をする確率をぐんと減らすことが可能なのです。
布団から手を伸ばして止められる程度の距離だと止めてまた寝てしまうので、
時間を見るための時計と目覚ましは別々に分けた方が良いでしょう。
体の状態を利用して目を覚まそう
人間の体というのは日が出れば覚醒し、
逆に日が落ちれば眠くなるようにと出来ています。
体内時計によってそのように定められているため、
覚醒を促したい場合は太陽の光を浴びると目を覚ますことが出来ます。
起きたらすぐにカーテンを開けるのがベストなのですが、
あえて遮光性の低いカーテンを付けて朝になると部屋の中が明るいという状況にしておくと自然と目が覚めます。
また、朝は血流が滞っているため一度伸びをすると全身に血流が行き渡って覚醒しやすくなり、
朝起きたらすぐにコップ一杯の水を飲むと脳の回転が14%向上するという研究結果もありますので
枕元に水を置いておき飲むようにすると起きやすくなります。
水の温度は常温の方が体にも馴染みやすいので、ペットボトルやマグボトルに水を入れて置いておくと飲みやすいです。
冬場は室温が低いと起きにくいので、
エアコンをタイマーで起床の30分前くらいに稼働するよう設定しておくとスムーズに起きやすくなります。
二度寝をせずに朝起きるのは工夫次第で出来ることですので、いろいろと試してみましょう。