【どうもこの後輩が嫌いという場合の対処方法】
先輩後輩の人間関係ではどうしても好き嫌いが出て来ます。
先輩から見て嫌いな後輩が出て来る場合ももちろんあります。
上下関係でいえば下になるので、先輩が取り合いさえしなければ、
特に軋轢も生じないのですが、先輩と言う立場上、指導や教育をしないといけない場合もあります。
ここでは、嫌いな後輩をいくつかのパターンに分類し、タイプ別の接し方について説明します。
【生意気で、言うことを聞かない後輩の場合】
後輩の中には先輩を先輩と思わず、自分勝手な言動をしたり、先輩の指示に従わないのがいます。
いわゆる生意気な後輩です。
こういう後輩に限って先輩より仕事ができたり、上司の覚えがめでたかったりすると先輩の立場はありません。
正直取り合いたくない後輩ですが、それなりに接する方法はあります。
まず、先輩の方が道理に適った行動を示しましょう。
その上で後輩が道理に適っていない行動をしたときには、道理に基づいて注意することです。
反論をしてくるかと思いますが、理は先輩の側にあれば問題ありません。
調子に乗っている後輩の首根っこを押さえることが大切になります。
【覇気がなくやる気のない後輩の場合】
全体的に元気がなく、仕事にやる気を全く見せない後輩です。
そのくせ遊びのことになるととたんに元気になるタイプは余計憎らしくなることでしょう。
このような後輩には、仕事でやるべきことをきちんと示します。
品質、期限、コストの概念をきちんと教えてあげましょう。
実際このような後輩は仕事で何をしたらいいか分からず、自主的に動けないタイプと言えます。
いわゆる指示待ち族ですが、誰でも最初から指示を受けずに動けるわけではありません。
きちんと教育を施した上でやる気が出て来るのかどうかを見極めてみましょう。
【返事だけは調子がいいが、自分勝手な後輩の場合】
注意や指導をしても「分かりました、以後気をつけます」と口先で言って一向に態度が改まらないタイプです。
指示や言いつけを守らず自分勝手な行動に走り、指示を守らないことで失敗しても言い訳に終始します。
いくら指導をしても、そのときだけは分かりましたと答えるだけで、
先輩の言うことをまともに聞こうとしないので非常にやっかいなタイプと言えるでしょう。
このようなタイプには業務手順書やマニュアルを整備して、その順守を求めてみてください。
もしマニュアルの整備がされていない場合には、マニュアルの整備を優先しましょう。
その上でマニュアルを読まない、または従わないという場合には、それなりの処分を考えてみてもいいでしょう。
環境を変えてみることも大切です。
後輩とどうしても合わない、一緒にいるだけでも苦痛というような場合には、
異動などの環境を変えるように画策することも選択肢の一つになります。
この人には合わないがあの人とは合うという場合も少なくないからです。
しかし、その前にやれるだけの努力はやっておきましょう。
やってもらいたいこと、やってはならないことの基準を明確に示し、
それを守ることできるかどうかで判断し、その上で後輩からの言い分にも耳を傾け、
互いに改めるべきところは改めるという度量の広さも求められます。
また、たとえ後輩に対してでも社会人の接し方としては、
好き嫌いではなく、損得であるとか道理に適っているかどうかなど別の基準で対応する方が良いでしょう。
好き嫌いの感情で接するのは子供のやり方です。
大人の対応として自己研鑽に努め、コミュニケーションの手法を研究し、良き人間関係の醸成に努めるのは先輩の義務と言えます。
後輩を切り捨てることなく、なんとか使い物にするという気持ちを持って接してみてください。