【変な人の定義】
よく、あの人は変な人だという言い方をしますが、
その変な人には外見が変という場合と、性格的に変という場合とがあります。
性格的に変という場合には、普通というレベルを超えたこだわりがあったり、
マニアックな考え方をしているなどの要素がありますので、
この場合の変な人認定はなかなか覆らないと思われます。
おそらく当人も考え方やこだわりを変える気はないでしょうから、変な人認定はずっと続くでしょう。
さらに変な人認定されたことに対し、自分なりのこだわりが認められたという、
一般的感覚からは異なる満足感があるかもしれません。
自分の価値観が、他を納得せしめたと感じるからでしょう。
この場合の変な人認定は、自分で納得しているので変えようと思わないでしょうが、
見た目が変わっているから変な人という認定のされ方は改善した方がいいと思われます。
周りと同じような恰好はしたくないというのは一種の自己主張と言えますが、
学生ならいざ知らず、社会人になってからはデメリットのほうが多いと言えるでしょう。
奇抜な恰好は休日だけにして、仕事の日はまともだと取られる身だしなみをすることが、社会人としてのマナーと言えます。
【なぜ、変な人がネガティブ視されるのか】
日本は特に人と同じであることがよしとされる考え方が強い国ですので、
一人だけ異なる人がいるとそれが異常なことに見えてきます。
たくさんの同じ物の中に違う物が一つでも入ると非常に目立つことから、
身だしなみが普通と違う人は浮き上がってしまい、さらに目立つことになってしまうわけです。
出る杭は打たれるということわざにある通り、人は異なる物を見ると修正したいという気持ちになりますので、
それがあの人は変な人という定義にあてはまってしまうことになります。
変な人定義をされるだけの恰好ができる人は、周りと同じ恰好をしたくないという気持ちがあり、
それを実行できるだけの勇気がある人ともいえますので、
周りと同じ行動をする人にとっては、そこに一種のうらやましさを感じているのかもしれません。
そのうらやましさを、変な人定義をすることで紛らわしているともいえるでしょう。
とはいえ、変な人呼ばわりをされて得することはあまりないことから、
身だしなみという点では自己主張を抑えた方が賢明です。
【変だと思われない身だしなみとは】
男性にも女性にも共通する、周りから変だと思われない身だしなみの要素は、
髪型、服装、持ち物の三つなのではないでしょうか。
髪型は、男性であれば長髪やモヒカン、剃り込みなど、見た目がはっきりと変わっているとわかるケースですし、
女性の場合は金髪などの色が大きく影響してくると思われます。
日本人はもともと黒髪ですので、過度なカラーリングは抑え、
髪型も男女ともに常識的といわれるスタイルから選ぶのが身だしなみと言えます。
もっとも自己主張が現れやすいのは手軽に変えることができる服装ですが、
集団生活を送る上では周りに合わせたスタイルをするのが、変な人認定をされないためには重要です。
むずかしいことはなにもない
スーツで仕事をする場ならスーツを着用する、
制服があるなら制服をきちんと着るなど、むずかしいことはとくにありません。
持ち物についても同様で、仕事場に持って行くなら派手な色合いのものや、
見た目にすぐにわかるブランド物などは避けた方がいいでしょう。
ブランド物を持つ場合には、財布やパスケースといった小物類程度にとどめておく方が、
うらやましさから変な人呼ばわりされることを避けることにつながります。
男性、女性ともに清潔にし、職場や自分のいる場所に合った格好をしていれば、
それが変な人だと思われないための身だしなみになります。
これは、自分の属する場所で波風を立てないという意味でも、大いに重要なことといえるでしょう。