【対人関係にも影響する?深刻なワキガの悩み】
ワキガは目には見えず、痛みも伴いませんが、身体にまつわる深刻な悩みのひとつです。
そのせいで人と会うことが億劫になることも珍しくなく、
物事に集中できずに本来の自分の実力が充分に発揮することが困難なシーンもあるかもしれません。
現代の医療では、ワキガも手術によって治すことが可能と言われていますが、
数十万円ほどの費用がかかる上、再発する可能性もありますし、身体にメスを入れるのはやはり不安ですよね。
では、手術をせずにワキガを改善させる方法はないのでしょうか。
メスを入れずにワキガを改善する方法を集めてみました。
【まずは食事を見直そう】
ワキガかもと思っても、実はストレスによる体臭の変化であることは少なくありません。
規則正しい生活やバランスの取れた食事、適度な運動、質の良い睡眠を心がけることで軽減されることもありますので、
まずはライフスタイルを見直してみましょう。
身体が酸性に傾くと体臭が発生しやすいとされていますので、
梅干しやわかめ、大豆などの食品を意識して摂取し、身体をアルカリ性に保つことが大切です。
肉を食べる時は必ず野菜も食べるなど、バランスの良い食事をすることだけでも、ワキガの軽減は期待できますよ。
【制汗スプレーはNG?】
ドラッグストアなどに行くと、制汗スプレーがズラリと並んでいますよね。
しかし、これらのほとんどは、実はワキガにはほとんど効果はありません。
なぜなら、人間の汗腺は大きく分けてエクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類があり、
ワキガの原因となるのはアポクリン汗腺から出る汗なのですが、
制汗スプレーはエクリン汗腺からの汗のニオイを抑える設計になっているためです。
白人や黒人のワキガ率はほぼ100%に近いほどに高いのですが、
日本人は10人に1人と言われていますから、ワキガに特化した商品も少ないのが現状です。
制汗スプレーでワキガを抑えようと大量に使用すると、
スプレーに配合されている香料とワキガのニオイが混ざり合い、
余計に不快なニオイとなってしまうこともあるので注意しましょう。
最近では外国製の制汗スプレーを個人輸入などで手に入れることも可能ですが、
日本人の肌には合わずに皮膚トラブルを引き起こすこともあるようです。
【こまめな消毒でニオイと菌をオフ】
ワキガが臭うのは、汗が皮膚や空気中の細菌などと混ざり合うためです。
軽度なワキガであれば、こまめに消毒することでかなり軽減されることが期待できます。
消毒液は入手しやすいですし、低コストなのがメリットですが、
アルコールを主成分としているため、頻繁に使用することで肌が荒れやすくなる、効果の持続時間が短いというデメリットもあります。
オフィス内でワキを拭くわけにもいきませんし、普段の生活では取り入れにくい方法かもしれませんね。
【内服薬もある】
あまり知られていませんが、ワキガを軽減するための内服薬もあります。
医療機関を受診して処方してもらう必要がありますが、保険も適用されるので、
費用面での負担は少なくて済むでしょう。
ただ、あくまでも汗を出にくくしてニオイを抑える薬ですので、
残念ながらワキガを根本的に治療できるわけではありません。
同時に口や目なども乾いてしまう、尿が少なくなるなどの副作用も報告されています。
毎日飲み続けるのではなく、人と会う前だけに服用するなど、工夫して取り入れるといいでしょう。
【鍼灸で治す】
手術ではありませんが、身体の内側からワキガを改善できる方法のひとつが、ハリです。
髪の毛よりも細いハリをワキの毛穴ひとつひとつに刺し、
微弱な電流を流して細菌の過剰な働きを抑制し、アポクリン汗腺からの分泌物を抑えることでワキガの軽減を目指します。
ただ、ヤケドの痕のような施術痕が残ったり、色素沈着などが起こる可能性もあることも覚えておかなければなりません。
また、一度の施術でスッキリ治るわけではなく、何度か通院することが必要になるでしょう。