【声はモテる要素の一つ】
女性は男性の声に対する意識が強く、声でモテる男性もいるくらいです。
声は見た目と同じくらいもしくはそれ以上に重要なものと考えられているので、
逆に言えばイケメンでも声が残念という理由で恋愛対象にならない男性もいます。
化学的には恋愛は視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の5感によって判断されると言いますが、
男性は主に視覚、女性は聴覚からの影響が大きいとされているのもその理由の一つでしょう。
【声が仕事に与える影響】
また、良い声はビジネスシーンでも役に立ちます。
ある研究で、成人の男女に声の聞き取り調査を行ったところ、低い声の人ほど信頼感を与えるという結果が出ました。
さらに低い声はプレゼン成功率が高く、リーダーにも抜擢されやすいとのデータも存在します。
甲高い声は聞きとりづらく、耳馴染みがあまり良くありません。
対して低い声には安心感や信頼感、そして説得力を相手に与えることができるため、
特に営業マンにとっては声が低いことは重要なのです。
【良い声の基準】
もちろん個人的な好みはあるので、
必ずしも低い声が好まれるわけではありませんし、低ければ良いというわけでもありません。
低い声でも濁っていれば耳馴染みは悪く、高い声でも澄んでいれば嫌な印象は持たれないでしょう。
そのため重要なのは声質ではなく、声の出し方であると考えられます。
一般的に良い声とされるのは、通る、響きがある、明るくて柔らかい、余裕がある、澄んでいるの5点をクリアしている声です。
【良い声を出すにはトレーニング】
良い声は喉の筋肉、横隔膜、腹筋の使い方で決まりますが、特に重要なのが横隔膜です。
横隔膜は、あばら骨の一番下の部分にあります。
ドギーブレスが一般的なトレーニングですが、より簡単なトレーニングでは、
息を吸ったあとに「あー」と発生しながら横隔膜を掌で何回かに分けて圧迫することで鍛えられます。
その他、喉仏を下げるように意識する、喉を開いて舌を下げると低い声が出やすくなります。
また、姿勢を正すことで各部位が正しく使えるようになるでしょう。
話し方で印象が変わる
良い声が出せるようになったら、後は話し方に気を付けましょう。
発音をしっかりと行い、力強く豊かな声を出すと通りやすく聞き取りやすくなります。
しかし無駄に大きな声は威圧感を与えてしまうので注意しなければなりません。
好い印象を持ってもらうためには、明るく、優しく、やわらかい話し方が大切です。
柔らかい話し方は意識しなければ難しいかもしれませんが、
余裕を持ち、優しい気持ちで接することで良い印象を与えられます。
対して悪い声は、トゲトゲしい、弱くて力がない、聞き取りづらい、
母音をこねくり回す、下品などと言われています。
これらは好まれる以前に社会人として正しい話し方ではないので注意しましょう。
気を付けていても感情をコントロールできないと声に剣が出てしまったりするので、
感情的になるとボロが出てしまうこともあります。
そのため、声だけではなく自分の精神力も合わせて鍛えることが必要です。
上記を満たせば大多数の人には好かれますが、より相手に近づきたいのなら、
相手の話し方に合わせるというのもおすすめです。
例えば、相手の声が小さく弱いのに対して自分が大きな声で対応すると、
高圧的になり相性が悪いと思われやすくなります。
はきはきと喋る人、のんびりと喋る人、早口でしゃべる人、
その人に合った声の出し方や話し方があるので、好かれたいと思うのなら気を付けて相手を観察してみましょう。
【ボイストレーニングという方法もある】
声の出し方は自分でもケアできることですが、
上手くいかない場合は自分で気づかない何かがあるのかもしれません。
そんな時は自己流でどうにかしようとするのではなく、
話し方のボイストレーニングを受けられる教室に通うことも検討してみてください。